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相場のこころ 

    2007/12/23(日)
      
林康史さまの「相場のこころ」より抜粋させていただきました。

? スペクラトゥールとランチエ

イタリアの著名な経済学者であるパレートは、人間には<スペクラトゥール>と<ランチエ>の2つのタイプがあると述べている。

スペクラトゥールとは…英語で言うスペキュレーター(投機家)のラテン語。突っ込んで考える人のことをいう。行動的には能動的で、会社の中で例えれば、経営者や管理職がこれにあた るとされている。

  ランチエとは…ラテン語で年金生活者。すなわち誰かから何かをもらうのを待っている(あるいは期待している)人のタイプ。行動的には受動的であり、自分からは動かない。典型的なサラリーマンタイプ。

相場の世界では、スペクラトゥールのタイプが望ましいのは当たり前だが、これからの時代、個人個人がランチエからスペクラトゥールタイプの人間になっていくことは非常に大切なことでもある。


? アッシュの同調

人間は常に合理的なのだろうか。
アッシュというアメリカの心理学者がある実験をおこなった。
3つの長さの異なった線を引いた一枚のカードと、その中の線と全く同じ長さの線を一本だけ引いたカードを用意した。そして、30 人のうち、29 人のサクラを集めて、全く長さの違う線を29 人全員が指摘するというもの。
明らかに答えは誰が見ても正解がわかるようになっているが、サクラは明らかに長さの違う線同士を結びつけた。そしてサクラではない残った一人の被験者はどういう反応を起こすか、というドッキリカメラのような実験だった。
実験結果は3 割の人が明らかに間違っているサクラと同じ答えを述べ、残りの正解者もほとんど自信なく冷や汗を掻きながら正解を述べたのである。
この実験結果から、人は白であっても黒といいうる<同調>という行動をとる可能性があるという説を唱えたのが<アッシュの同調>である。
市場で流れる材料の反応に、安易に同調したりするのも同調の一つである。


? 美人投票のアナロジー

経済を予測するのは、美人投票と同じだと唱えたのはアメリカの経済学者ケインズである。 100 人の女性の中から、美人だと思う6 人の美女を選ぶというもの(1930 年当時新聞などでよくおこなわれていた)。もちろん投票する人は自分の好みに関係なく、世間はあるいは、自分以外の他人は誰を選ぶだろうかと推測しながら、6 人を選ぶわけである。そして多数と一致すれば正解である。この場合、自分の好みなど問題ではない。

マーケットにおいても市場はどう反応するだろうかということを考えることが、実に大切な要素である。自分はこうするということより、マーケットに参加している人はどう行動するかと予測することの方が大切なのである。


? 認知的不協和(自分をごまかす心理)

例えば、自分が良いと思って買った車(家、パソコン何でもよい)が、他人から批判された時どう感じるだろうか。おそらく、不快な思いをするに違いない。だから最初から他人の意見や批判など聞かないようにした方がいいと考えるだろう。自分がいいと思ったこと以外のことは聞きたくないという心理状態が<認知的不協和>である。
相場の材料の捉え方においても、自分がこうだと思い込んでしまうと、他人の意見など耳に入らなくなる。相場の世界に身を置くものとしては、十分心得ておきたいところではないだろうか。


? プロスペクト理論(損切り出来ない心理)

米国の行動経済学者カーネマン(2002 年ノーベル経済学賞)と同じく行動経済学者トヴァスキーが唱えた理論。
1. 人は確実な利益を好む
2. 利益を受ける場合は、リスクを避けようとし、損失を被る場合はリスクをとろうとする。
3. 表現方法によっては選択を変える傾向がある。(場合によっては、明らかなギャンブルを選ぶ場合も有りうる。)
この理論では相場における難平(最初に建てた玉が損勘定になった場合に、上乗せて建て玉すること)する心理を指しているといってもよい。利食いは早くなる(持ちつづけるリスクはとりたくない)、損勘定の玉は出来るだけ切りたくない(持ちつづけるリスクがあっても、もとに戻る、あるいはそれ以上になるというハイリターンにかけてみたい)という心理がそれである。こういう行為を避ける為には、<できるだけ合理的に考える>という思考行動をとるべきである。


? 自己との対話

これは、相場だけのことに限らず応用の効くことである。自分が何かに悩んだり、相場で言うと買いか売りかで悩んだりしている場合、自分以外にもう一人の自分を置いてみることが必要であるということだ。客観的に見ているもう一人の自分なら、現在の自分に対して何とアドバイスするであろうかと考えることである。囲碁で言う傍目八目はまさにこのことを言っている。自分が客観的に、外から眺めた場合、意外に新たな発見なり、アイデアが浮かぶことがあるのだ。


? 彼を知り己を知る

ここでは、敵を知りと言い換えても差し支えないだろう。自分が相場における買い方として、売り方ならばどうするだろうかと考えた方が自分の作戦を建てやすいものである。
ジョージソロスが、ドルを買っているらしいという情報が流れたとしよう。この情報は本当かうそかを考える前に、自分がジョージソロスだったらどうするだろうかと考えることが、解決へ近づく道である。これは、社会問題などを考える時でも同じことである。自分が総理大臣だったら、日銀総裁だったら、米国大統領だったらどうするだろうかと考えていくことが必要なのである。
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相場の美学さま格言 

    2007/12/23(日)
      
ブログ「相場の美学」さまより抜粋させていただきました。

○躊躇無くLC出来る所から始まる。

○短期の銘柄選別を行う場合の基本は、
 上昇トレンドにつく。
 下降トレンドの安値は無視。

○確信の無いときは見送る。

○努力したものが報われる。相場が始まるまでに勝負は決まる。

○トレードをする際に必要以上に怖がる必要はない。
 買う、あるいは売るというエントリーをした後は考えることはいらない。
 場中に考えないというのは感情を持ち込まないということ。

○相場が始まる前に十分に準備し備えれば、常に冷静に相場と対峙することができる。

○市場に感情を持ち込まない。

○勝負ごとは、どんな事であれ、事前に備えるという準備段階で90%は勝ち負けが決まる。

○場中に、みんな考えるから、逆に逆に動く。

○チャンスは何度でもある。

○チャンスは平等に訪れる。生かせるかは自分しだい。

○最安値で買う必要もなければ最高値で売る必要もない。

○無理に支えた市場は脆い。されど、相場はこの下落を経て育つ。
 減損処理を終えた東証1部の企業業績は底堅い。

○相場は、人の感情が入る以上短期的には常に間違う。
 この間違いが起きる時間帯を利用する。

○指数や個別銘柄においても、 下値を作る時間帯から守る時間帯を経て、
 放れる時間帯に突入する。

○トレンドは1日で作ることは不可能 。

○大事なことは、下値を守っていること。

○待つは仁、向かうは勇。

○225など指数は心理的なポイントの見極めが重要であり、
 個別銘柄は、需給動向のみに注視しなければならない。

○市場は血を流すことなど望んでいない。
 いつでも危険信号を幾度となく発している。
 見逃す方に問題がある。

○精神的にきつい状況を作らないようにしていけば、閃きもさえる。

○我慢できる局面のとき、投資家の多くはスタンスを変えない。
 我慢できる、ぎりぎりの状態になって初めて考える。
 そして、我慢できない局面で覚悟を決める。

○昨日と今日で心理が変わる。
 相場の世界ではよくあることである。
 昨日下げたときは買えないが今日上げたときは買える。
 昨日下げたときは売れるが今日上げたときは売れない。
 それも相場の心理である。 

○真冬に20度の日があれば暑いと感じ、真夏に20度の日があれば寒くて仕方がない。
  同じ気温なのに。
 人間は、温度、明るさ、味などについて、
 絶対値ではなく相対的な変化に鋭敏に反応する。
 これらの感覚だけでなく、金銭や物にたいする評価も相対的である。
 この変化の感覚は、相場にも通じる。

○個人投資家の心理はいつの時代も同じ。
 上がれば強気、下がれば弱気。

○人は損失により学習するが、損失が小さいと修正意欲が高まる。
 損失が大きいと自身を否定する意識が高まる。

○相場の世界に適合するためには、
  入り口のルール
  タイミングのルール
  出口のルール
 最低、3つのルールは確立していかなければならない。

○相場は自分の読みと相場の動きが合致したときに大きく勝負すれば良い。
 少なくとも自分の読みと相場の動きにずれが生じたときは、
 それを修正するか休むかということになるが、重要なことは適応する力であると考える。
 自分の考えが正しく相場の動きが違うなどとは決して思わない。
 ただし、相場に対して信用していないときにポジションは組まない。

○玉を支配する者は売りたい時には提灯がついてくるであろうポイントを作り
 玉を溜めたい時には悪いチャートを作ってくる。

○誰もが買いたいと思うところを買ってはだめである。
 心理(買い)の偏りは一旦解消させなければ進めない。

○買いでのチャンス局面とは9割方手放し、誰もが買いに入りたくない局面にあり、
 売りでのチャンス局面とは9割方買いついたところである。

○出来高が少なく、株価が高い → 弱さを内包
 出来高が少なく、株価が安い → 強さを内包

○デイにて禁物なのが、迷い、値を追いかける、妄想。
 追いかけるのではなく、待ち受けることが重要。
 守る時間が長いのは相場もスポーツも弱いものです。

○勝負とは捨てるということ

○下げるときや上げるときは、いくつもの複合要因があるが、
 全てに対応しようとすると体が動かなくなる。

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